北の山々を見上げると、真っ白な雪化粧。
私が住む群馬県の平野部は雪が積もることは少ないのですが、赤城山や谷川岳方面の山々は、冬になると見事な白さに変わります。
そして、群馬名物のからっ風。この冷たい風が吹くと、体の芯まで冷えてしまいます。
そんな寒い日、ふと思いました。「雪景色を眺めながら、温泉で体を温めたいな」と。
思い立って向かった沼田の温泉
群馬県は、県内のあちこちに温泉があります。有名な草津や伊香保もいいけれど、地元民としては、もっと気軽に立ち寄れる温泉施設も知っています。
この日向かったのは、沼田市の白沢高原ホテルにある日帰り温泉です。
平野部から車を走らせ、北へ向かう。だんだんと雪が増えていき、山が近づいてくる感覚。この道中も、冬の群馬ならではの楽しみです。
ゴルフ場のゲストハウスと一体になった施設なので、建物の雰囲気は完全にゴルフ場。最初は少し戸惑うかもしれませんが、気にせず入って大丈夫です。
化粧水のような、とろみのある温泉
この温泉の一番の魅力は、源泉かけ流しのお湯です。
入った瞬間、「あ、これは良い温泉だ」と分かります。化粧水のようなとろみがあって、肌に優しく馴染んでいく感覚。ph9.8のアルカリ性単純泉で、入浴後は肌がつるつるになります。
自家源泉で、ろ過装置を使わないかけ流し。しかも近隣の温浴施設にも毎日供給しているというから、湯量の豊富さが分かります。
内湯から外を見ると、まさに私が求めていた景色がありました。池の周りの植栽に雪が積もり、遠くには山の稜線。夕暮れ時だったので、空のグラデーションも美しくて、しばらく湯船に浸かったまま見惚れていました。
からっ風で冷えた体が、じんわりと温まっていきます。
足元から温まるサウナも気に入った
実は私、サウナも好きなんです。
ここのサウナは温度が84℃前後とマイルドですが、湿度がほどよく保たれていて、じっくり体の芯から温まれます。座面の下にヒーターがあるタイプで、足元から暖かい。冬場、足先が冷えがちな私には嬉しい設計です。
水風呂は冬場だとかなり冷たくて、10℃を下回ることもあるそうです。でも不思議と、どこかまろやかさを感じる水質なんですよね。山に囲まれた立地だからでしょうか。
サウナで温まり、冷たい水風呂に入り、露天スペースで外気浴。冬の澄んだ空気の中で深呼吸すると、心も体もリセットされるような感覚になります。
雪景色を眺めながらの露天風呂
露天風呂に出ると、目の前には雪景色が広がっていました。
平野部の自宅から見上げていた、あの白い山々。その懐に抱かれるように、雪の中で温泉に浸かっています。
ぬるめの岩風呂と、ジェットバスのある石風呂があって、気分に合わせて選べます。私は岩風呂でゆっくり雪を眺めるのが好きです。
外気温が低いので、露天と内湯を行ったり来たりしながら、長い時間を過ごしてしまいました。
地元民だからこそ分かる、この温泉の良さ
冬場はスキー場が営業していても、ゴルフシーズンほど混んでいません。夕方に訪れた私も、ゆったりと過ごせました。
川場スキー場から車で30分ほどなので、スキーの帰りに立ち寄る人も多いようです。都心方面への帰り道にあるので、アクセスも便利です。
群馬で暮らしていると、温泉は日常の一部。でも、こういう寒い日に、わざわざ雪のある場所まで出かけて入る温泉は、やっぱり特別です。
源泉かけ流しの質の高いお湯、丁寧に管理された施設、そして何より、雪景色を眺めながら温泉に浸かれる贅沢。
からっ風の日こそ、温泉へ
あの日、北の山々の雪を見て「温泉に行きたい」と思ったのは、正解でした。
群馬の冬は、からっ風が冷たくて厳しい。でも、だからこそ温泉の温かさが心に染みます。雪を見ながら温泉に浸かる。それだけで、日々の疲れが溶けていくような気がします。
もし皆さんも、寒い日に「温泉に行きたいな」と思ったら、ぜひ実行してみてください。思い立った日に出かける温泉は、計画して行く温泉とはまた違った良さがあります。
冬の群馬には、こんな楽しみ方があるんです。


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