碓氷峠メロディーラインで聴く「紅葉」|群馬が誇る全国最多のドライブスポット完全ガイド 🚗

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群馬県安中市の国道18号旧道・碓氷峠に、新たなメロディーラインが誕生しました。制限速度40km/hで走れば、車内に響くのは誰もが知る唱歌「紅葉(もみじ)」。作詞者の高野辰之がこの碓氷峠で見た景色から生まれたとされる歌が、100年以上の時を経て、この土地に帰ってきたのです。

溝が刻まれた路面の上を走るだけで、タイヤと路面の接触音が音楽に変わるメロディーライン。2025年10月の完成で群馬県内の設置数は11カ所となり、全国最多を記録しました。紅葉シーズンを前に、ドライブと歴史が交差するこの峠道の魅力を徹底解剖します!


📍 碓氷峠の新メロディーラインはどこにある?

国道18号の旧道、安中市松井田町坂本地内に約300メートルの区間で整備されたこのメロディーラインは、めがね橋として知られる碓氷第三橋梁の近くに位置しています。

安中市から長野県軽井沢町に向かう下り車線制限速度40km/hで走行すると、約27秒間にわたって「♪秋の夕日に照る山紅葉 濃いも薄いも数ある中に~♪」のフレーズが車内に響きます。

道路に溝を作り、その上を一定の速度で走ると、走行音がメロディーを奏でるようにした道路がメロディーラインの仕組みです。スピードの出しすぎや居眠り運転の防止という安全面の効果もあり、ドライバーの注意を引きつける工夫が施されています。2025年9月30日に完成し、10月6日には記念のセレモニーが開かれました。新たな観光資源の誕生を祝うイベントとなりました 🎉


🍁 なぜ碓氷峠で「紅葉」なのか

この唱歌「紅葉」は、国文学者の高野辰之が作詞したものです。高野の息子が読売新聞の取材で「この歌の舞台は旧・熊ノ平駅周辺の碓氷峠の風景です。親父がはっきり申していました」と述べています。

高野辰之は信越本線で東京と郷里の信州を往復していました。碓氷峠区間の旧・熊ノ平駅は碓氷峠区間で唯一の平坦な場所にあり、上下線の列車が待ち合わせをする駅でした。そのゆっくりとした旅の車窓から秋の景色を堪能し、作詞の想を得たとされます。

つまり、この場所は単なる観光地ではなく、日本を代表する唱歌の生誕地なのです。メロディーラインを走りながら、100年以上前の文学者が見た同じ景色を想像できる。歴史と音楽、自然が一体となった体験がここにはあります。高野辰之は「故郷」「春が来た」「朧月夜」などの名曲も手がけた作詞家として知られています。


🥇 群馬県が全国最多のメロディーライン県になった

今回の設置により、県内に全国の4割にあたる10カ所がすでに設置されていた群馬県は、11カ所目となりました。全国には40カ所ほどある中、群馬県は突出した設置数を誇っています。

群馬県では舗装の補修と合わせてメロディーラインを整備しており、安全対策と観光振興の両立を図っています。県内には榛名湖畔の「静かな湖畔」、中之条の「いつも何度でも」、前橋の「チューリップ」など、各地にメロディーラインが点在します。それぞれの土地にちなんだ曲が選ばれており、ドライブしながら群馬の多様な魅力を音楽で感じられる仕掛けです。

メロディーラインは単なる娯楽装置ではない。地域の物語を伝え、安全運転を促し、観光客を呼び込む。群馬県はこの施策を戦略的に展開し、全国トップの座を確立したのです 🏆


🌉 めがね橋(碓氷第三橋梁)で歴史を体感する

メロディーラインのすぐ近くにある碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」は1892年(明治25年)に完成した歴史的な煉瓦造りのアーチ橋です。200万個のレンガで作られており、全長91メートル、高さ31メートルの壮大な構造で、日本最大の4連アーチ式鉄道橋となっています。1993年(平成5年)に国の重要文化財に指定されました 🌉

現在は廃線敷を利用した「アプトの道」として整備され、橋の上を歩くことができます。駐車場は26台分あり、普通車22台、バス4台が無料で利用でき、トイレも完備されています。

紅葉の見頃は11月上旬から中旬で、赤レンガのアーチと紅葉のコントラストが美しい。橋の下から見上げる景色、橋の上から眺める周囲の山々、どちらも絶景です。碓氷湖の紅葉も同時期が見頃で、周辺一帯が秋色に染まります。

めがね橋やアプトの道は終日開放されていますが、アプトの道トンネル内照明点灯時間は7:00から18:00までとなっているため、日没後は暗い点にご注意ください。


👂 実際に走ってみた人たちの声

30代のドライバーは「制限速度で走るとちゃんとメロディーが聞こえてきた。思っていたより音がはっきり聞こえて驚いた」と語ります。家族連れには特に好評で、ドライブの楽しみが増したという声が多いです 👨‍👩‍👧

一方で「27秒は短い。もっと長く聴きたかった」という意見も。メロディーラインの音響時間は約300メートルの区間で決まるため、じっくり味わうには物足りないと感じる人もいるようです。また「速度を守らないとメロディーが崩れる」という指摘もあり、制限速度を意識した走行が重要になります。

群馬県内の他のメロディーラインを体験した40代の女性は「榛名湖の『静かな湖畔』も走った。50km/hで走ると高めの音で流れて癒される」とコメント。40代の女性からは「くもりの日で霧がすごかったが、しっかり静かな湖畔のメロディを聞き取れた」という声もありました。

碓氷峠周辺の魅力については「めがね橋とセットで楽しめるのがいい。紅葉の時期に行ったが本当に美しかった」という評価が目立ちます。メロディーラインだけでなく、周辺の観光スポットとの相乗効果が高い評価につながっています 🍂


🗺️ アクセスと周辺情報

碓氷峠へは上信越自動車道松井田妙義ICから約15分。JR信越本線横川駅からはタクシーで約10分、徒歩では約100分となっています。めがね橋周辺には無料駐車場があり、車でのアクセスが便利です。

軽井沢方面からアクセスする場合、軽井沢駅北口から国道18号・中山道を進むと、最短20分で到着できます。軽井沢と併せて観光するプランも人気です。

周辺には碓氷湖霧積温泉など、立ち寄りスポットも豊富。メロディーラインとめがね橋を中心に、半日から1日かけてゆっくり楽しむプランがおすすめです ☕

紅葉シーズンの週末は混雑が予想されるため、早朝や平日の訪問なら、落ち着いて景色を堪能できるでしょう。冬場に訪れる際は、路面凍結に備え、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ等)を推奨します


🎶 走って聴いて感じる碓氷峠

メロディーラインは体験してこそ価値があります。音楽理論を学ぶより、実際にハンドルを握って峠道を走る方が何倍も楽しい。制限速度40km/hという縛りが、かえって周囲の景色をじっくり味わう余裕を生むでしょう。

群馬県が全国に先駆けて整備を進めるメロディーラインは、道路インフラの新しい可能性を示しています。安全と娯楽、歴史の継承を同時に実現する試みです。

碓氷峠の「紅葉」は、秋のドライブに新たな物語を添えてくれます。タイヤが奏でるメロディーに耳を傾けながら、100年前の文学者が見た景色を追体験する。それが2025年秋、碓氷峠の新しい楽しみ方です。

参考リンク:

この記事を書いたヒト
いちごなし

諸君、私の名前は「いちごなし」という。50歳にもなってこんな名前を名乗っているのだから、相当イタい人間だと思ってもらって結構である。苺と梨が好きだからつけたというのだが、要するにネーミングセンスが壊滅的なのだ。

群馬県高崎市在住の会社員。毎朝、やる気のない足取りで車に乗り込み、同じラジオ番組を聞きながら、魂の抜けた顔で通勤している。信号待ちでは虚空を見つめ、駐車場では深いため息をつく。地方在住の典型的な中年サラリーマンの見本のような存在である。夢も希望も、とうの昔にどこかへ置き忘れてしまった。

そんな私の唯一の楽しみが、群馬のグルメだの町の雰囲気だのを「発信」することである。発信といっても、読んでくれる人はほとんどいない。いたとしても、きっと「暇な人だなあ」と思われているに違いない。それでも懲りずに続けているのだから、相当な変人である。

地元のお店で買い物をしていると、なぜか心が落ち着く。要するに、それくらいしか癒しがないのだ。50歳の太った男が、スーパーの見切り品コーナーで値下げシールを眺めながらニヤニヤしている姿を想像してみてほしい。哀れを通り越して、もはや芸術的ですらある。

群馬は面白いと言っているが、本当は自分が面白くないから、せめて住んでいる場所くらいは面白いと思い込みたいだけかもしれない。そんな自分の発見とやらに付き合ってくれる奇特な人がいたら、土下座してお礼を言いたい。

以上、人生の敗北者いちごなしの惨めな自己紹介である。

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