群馬県桐生市から栃木県日光市まで、渡良瀬川に寄り添うように走る「わたらせ渓谷鐵道」。全長44.1kmのローカル線には、都会では味わえない贅沢な時間が流れている。窓ガラスのないトロッコ列車に揺られて渓谷美を全身で感じ、駅に併設された天然温泉で汗を流す。そんな「アクティブ×リラックス」な旅が、ここにはある 🚃✨
トロッコ列車で五感フル稼働の渓谷旅
わ鐵の最大の魅力は、なんといってもトロッコ列車だ。
「トロッコわたらせ渓谷号」と「トロッコわっしー号」の2種類が運行されている。
トロッコわたらせ渓谷号|レトロな機関車が引っ張る
ディーゼル機関車が4両の客車を引っ張る昔ながらのスタイル。機関車は銅色の「DE10-1537」と赤い「DE10-1678」の2種類があり、どちらが来るかは当日のお楽しみ。4〜11月の観光シーズンに運行され、大間々駅〜足尾駅間を走る。
トロッコわっしー号|キャラクターデザインの自走式
わ鐵のキャラクター「わ鐵のわっしー」をモチーフにしたデザイン。こちらは自走式で、桐生駅〜間藤駅の全線を走る。定員は50名で、JR桐生駅直結の1番線ホームで乗降できるため、首都圏からのアクセスも楽だ。
窓ガラスがない開放感
トロッコ列車最大の特徴は、窓ガラスがないこと(冬季は窓ガラスを装着)。吹き込む風を全身で受けながら、渡良瀬川の渓谷美を眺める体験は格別だ。春は桜と花桃、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色——四季折々の自然が目の前に広がる 🌸🍁
車内には木製のテーブルと椅子が並び、素朴な雰囲気。列車の中でお弁当を食べるのも、わ鐵旅の醍醐味だ。
乗車には整理券が必要
トロッコ列車に乗るには、乗車券とは別に「トロッコ整理券」(大人520円・小児260円)が必要。運転日の1ヶ月前の午前11時から、わたらせ渓谷鐵道のホームページや各駅(相老・大間々・通洞)、コンビニなどで購入できる。紅葉シーズンは発売日に満席になることもあるので、早めの予約が◎ 🎫
駅直結!水沼駅の天然温泉で旅の疲れを癒す
わ鐵の旅でぜひ立ち寄りたいのが、水沼駅に併設された天然温泉施設。
2025年4月に「駅の天然温泉 水沼の湯」としてリニューアルオープンした、全国でも珍しい駅直結の天然温泉だ。トロッコ列車の待ち時間に、気軽に入浴できるのが嬉しい 🛁♨️
渡良瀬川の雄大な自然を眺めながら湯に浸かる時間は、まさに至福。1989年の開業時から「関東唯一の緑に囲まれた天然温泉付き(露天風呂)の駅」として「関東の駅百選」にも選ばれている。
神戸駅で駅弁とお食事を楽しむ
神戸駅(ごうどえき)には、かつて東武日光線で活躍していた特急「けごん」の車体を利用した**「列車のレストラン清流」**がある。
地元産の舞茸をふんだんに使った「トロッコ弁当」(1,200円)や、風味抜群のやまと豚を自慢の醤油ベースのタレで仕上げた「やまと豚弁当」(1,200円)を製造販売している。前日15時までに予約すれば、神戸駅停車時に車内まで届けてくれるサービスも 🍱
また、神戸駅は花桃の名所としても有名。毎年3月下旬から4月上旬には約300本の花桃が咲き誇り、桜とほぼ同じタイミングで開花するため、満開時の見応えは圧巻だ 🌺
沿線の見どころも充実
足尾銅山で歴史に触れる
わ鐵の通洞駅から徒歩約5分の場所にある足尾銅山観光。江戸時代から昭和48年(1973年)の閉山まで、日本の産業を支えた銅山の坑道内を、トロッコと徒歩で見学できる。
鉱員を模したリアルな人形や資料が展示され、当時の銅山の世界へタイムトリップできる体験スポットだ。
営業時間: 9〜17時(入館16時15分まで)
料金: 830円
定休日: 無休
高津戸峡で渓谷美を堪能
大間々駅周辺には、はねたき橋から高津戸橋まで約500mの遊歩道が整備された高津戸峡がある。新緑や紅葉など四季折々の渓谷美を、間近で楽しめるスポットだ。
リアルな口コミ:実際に乗った人の声
良い口コミ
40代
「天気が良かったのでトロッコわっしー号に乗車。風が気持ちよく、快適に楽しい時間を過ごせた」
30代
「足尾地内の渓谷は絶景。始発駅に車を停めて、のんびり終点まで乗車した。車窓から見える景色に癒された」
気になる口コミ
50代
「トンネル内は風がかなり強く、寒さ対策が必要。夏でも上着を持っていくべきだった」
※トロッコ列車は開放的な構造のため、トンネル内や気温の低い日は想像以上に冷えることがある。特に春先や秋は、薄手の上着を持参するのがおすすめだ。
アクセス情報
起点:桐生駅
- 東京方面から:JR両毛線または東武鉄道で桐生駅・相老駅へアクセス可能
終点:間藤駅
- 日光方面へは、JR・東武日光駅までバスで約35分
桐生駅・相老駅・大間々駅には有料駐車場があるため、マイカーでのアクセスも便利だ 🚗
まとめ:「わ鐵」で非日常を満喫しよう
わたらせ渓谷鐵道は、ただの移動手段じゃない。トロッコ列車で渓谷美を全身で感じ、駅の天然温泉で身体を癒し、駅弁を味わいながらゆっくりと流れる時間を楽しむ——そんなアクティブでリラックスな旅が楽しめる場所だ。
都会の喧騒を離れて、渓谷の風に吹かれながら過ごす時間。次の休日は、トロッコ列車に揺られる旅に出かけてみてはどうだろう? 🌄✨
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