かつて「関東の奥座敷」として賑わった水上温泉🏨 バブル崩壊後、旅館の廃墟化が進み「ゴーストタウン」とまで言われるようになった温泉街が、今、驚くべき変貌を遂げようとしている💪 その中心にあるのが、2025年10月11日・12日に開催される「ミナカミ・ミライ・マルシェ」だ。2022年から始まった「廃墟再生マルシェ」が進化し、4回目を迎える今年は会場が10カ所に拡大。これまで約1,300人、3,000人、4,500人と来場者を増やしてきたこのイベントは、単なるマルシェではない。産官学金が連携し、廃墟に新たな命を吹き込む、日本の温泉街再生のモデルケースなのだ✨
過去3回で約9,000人が体験した廃墟再生の魔法
2022年に始まった廃墟再生マルシェは、温泉街最奥の「旧ひがき寮」を会場に約1,300人を集めた🎯 翌2023年には利根川に面する「旧一葉亭エネルギーセンター」で開催し、2日間で約3,000人が訪問。2024年には4会場に拡大し、約4,500人が温泉街を巡った。
東京大学大学院の学生たちと地元住民が一体となって、瓦礫を撤去し、最小限の手直しで個性的な空間を作り上げる💫 「もったいない場所」を見つけ出し、味わいある雰囲気を楽しんでもらうのが特徴だ。
2025年は「駅から駅まで」10会場で史上最大規模に進化
今年の目玉は、JR水上駅から道の駅水紀行館まで約1.5kmを巡る「10の小さなマルシェ群」🚶♀️ 会場には再生工事が進む「旧一葉亭正面玄関」、かつての書店を再生したブックカフェ「Walk On Water」、アパートから生まれ変わった複合施設「MIDORI SOW」など、多様な空間が並ぶ。
50店舗以上が出店予定で、みなかみの飲食・体験・ものづくりを堪能できる🍴 各会場には固有の「廃墟再生ストーリー」があり、空間に合わせたコンセプトでマルシェ会場を演出している。
初登場!廃墟再生の現場を体感する内部ツアー
今回最大の見どころは、温泉街再生の拠点「旧一葉亭」の内部見学ツアーだ🏗️ 通常は立ち入り厳禁の廃墟内部を、ヘルメット着用でガイド付き見学できる貴重な機会。2028年の完成を目指して減築・再生工事が進む現場を、自分の目で確かめられる。
利根川の渓流ぎりぎりに建つ立地、増築を繰り返した複雑な内部空間、力強い躯体など、再生建築の醍醐味を五感で感じることができる体験だ🔍
スローモビリティで温泉街をゆったり巡る新体験
1.5kmの道のりを快適に移動するため、初めての試み「スローモビリティ社会実験」を実施⚡ みなかみ町と群馬大学が共同研究する電気バスeCOM10やシェアバイクなど、環境に優しい移動手段で温泉街の風景を楽しみながら巡れる。
ゆったりとした速度で外の風景を味わい、移動そのものを楽しむ新しいスタイルの温泉街散策だ🚌
産官学金連携の次世代型再生モデル
このプロジェクトの核心は「スクラップ&ビルド」ではなく「減築&再生」🌱 オープンハウスグループ、みなかみ町、群馬銀行、東京大学大学院工学系研究科の4者が2021年に締結した産官学金包括連携協定に基づいている。
既存建物を活かすことで、廃棄物とCO2排出量を削減💚 環境負荷を低減しながら地域課題を解決する、次世代型の温泉街再生モデルとして注目を集めている。
アート拠点「旧ひがき寮」の可能性
「旧ひがき寮まるごとアトリエプロジェクト」は、南欧の裏路地のような独特な建ち方の元従業員寮を、アートとものづくりの拠点に変えようとする試みだ🎨 2025年5月と7月に続き、今回が3回目の「おためしオープンアトリエ」となる。
環境的・経済的・社会的に持続可能なクリエイターコミュニティの創出を目指し、アーティストが活動を続けられる仕組みづくりに挑戦している✨
イベント詳細情報
開催日時
2025年10月11日(土)・12日(日)10:30~19:30
会場
水上温泉街(群馬県みなかみ町湯原地区周辺)
全10カ所で展開
入場料
無料💰
アクセス
JR上越線水上駅から徒歩圏内
関越自動車道水上ICから車で約10分
公式サイト
https://www.minakami-haikyo-saisei.com/
Instagram
@haisai_minakami
問い合わせ
東京大学大学院都市デザイン研究室
minakami@ud.t.u-tokyo.ac.jp
※小雨決行、荒天時中止
注目の会場ラインナップ
Walk On Water – かつての書店が生まれ変わったブックカフェ📚
MIDORI SOW – アパートを再生した複合施設🏢
旧ひがき寮 – アトリエとして文化拠点化🎨
旧一葉亭正面玄関 – 再生工事が進む温泉街のシンボル🏗️
OCTONE Brewing – クラフトビールで乾杯🍺
ほとり ゲストハウス&コワーキング – 新しい働き方を提案💻
道の駅水紀行館 – 地域の魅力が集まる拠点🚉
温泉街再生の未来予想図
2028年を目標に、旧一葉亭は宿泊や飲食等の観光施設として生まれ変わる予定だ🌟 オープンハウスグループは2022年と2023年に企業版ふるさと納税として計3億8千万円を寄附。この資金が、新たな人の流れを生む取組に活用されている。
水上温泉街は「5つのヒロバ」から再生するコンセプトを立案📐 マルシェ当日に実施されるアンケートや回遊調査の結果は、温泉街ビジョンにフィードバックされ、本格的な再生につながっていく。
地元の声が形にする未来
このプロジェクトの素晴らしさは、東大院生の提案だけでなく、地元住民、飲食店主、老舗旅館のスタッフが一体となって作り上げている点だ👥 「廃墟再生マルシェ作戦会議」には地域のさまざまな人々が参加し、みんなで温泉街の未来を議論している。
参加者が参加者を呼び、移住者やUターン者、新規オープン予定の店舗など、広がりが自然発生的に生まれているのが特徴だ🌸
持続可能な地域づくりの実践
廃墟再生という日本各地に共通する社会課題に、具体的な解決策を提示するこのプロジェクト🌏 地域資源の有効活用を模索しつつ、地域コミュニティとクリエイターコミュニティの相互作用による持続可能な発展を目指している。
自然に寄り添うものづくり、アーティストが活動を続けられる資金調達の仕組み、異なるバックグラウンドを持つ人々の協力の場づくり──この3つの持続可能性を実現しようとしている取り組みだ💪
温泉街の多様な魅力を体験
日中は温泉街を巡りながらマルシェを楽しみ、夜はライティングで上質な雰囲気に包まれる🌙 各会場では水上温泉街再生プロジェクトの歩みに関する展示、オープンハウスグループの群馬県内での地域共創の取り組み紹介ブースなども設置される。
温泉街の歴史史料や将来ビジョンのパネル展示を通じて、みなかみの過去・現在・未来を知るきっかけになる📖
かつて廃墟だった建物が、人々の創意工夫で魅力的な空間に生まれ変わる奇跡を目撃できる2日間✨ 温泉街再生という大きな挑戦に、自分も参加できるこのイベントは、単なる観光を超えた体験を提供してくれる。
10月11日・12日、群馬・水上温泉で、日本の温泉街の未来が動き出す瞬間に立ち会おう🚀
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