赤いだるまを、ピンクに、青に、黄色に——。群馬県の伝統工芸「高崎だるま」が今、カラフルでポップな姿に生まれ変わり、若者や海外観光客、さらには企業からも熱い視線を集めている。仕掛け人は、群馬県高崎市出身の24歳の学生起業家だ。企業のコーポレートカラーやロゴを取り入れた特注だるま「カイシャダルマ」は、発売から1年で数千個を売り上げる異例のヒットとなった。伝統工芸とビジネスの融合が生み出した、新しいだるまの世界を覗いてみよう🎨
- 外国人客の「これ欲しい!」から始まった物語
- 高崎だるま、日本一の生産量を誇る伝統工芸
- カイシャダルマとは?企業の個性を彩る新時代の縁起物
- 伝統の技が支える「新しいだるま」
- 24歳、4つめの事業に挑戦する若き起業家
- 活用事例が続々!IVSからF1まで
- インバウンド市場を開拓する戦略
- 伝統工芸の未来を切り拓く
- カイシャダルマの買い方
- 外国人客の「これ欲しい!」から始まった物語
- 高崎だるま、日本一の生産量を誇る伝統工芸
- カイシャダルマとは?企業の個性を彩る新時代の縁起物
- 伝統の技が支える「新しいだるま」
- 24歳、4つめの事業に挑戦する若き起業家
- 活用事例が続々!IVSからF1まで
- インバウンド市場を開拓する戦略
- 伝統工芸の未来を切り拓く
- カイシャダルマの買い方
外国人客の「これ欲しい!」から始まった物語
2024年1月、東京・港区。
インバウンド向けガラスリングブランド「TOKYO LOLLIPOP」の店舗に、ディスプレイとして置かれたピンクと青のカラフルなだるま。店主のconcon株式会社代表取締役、髙橋史好さん(24歳)は、外国人観光客の反応に驚いた。
「これ、買えるの?」 「いくらで売ってくれる?」
立ち止まる人、写真を撮る人、買いたいと声をかける人——。想定外の反響だった✨
群馬県高崎市豊岡町で生まれ育った髙橋さんにとって、だるまは空気のような存在だった。小学校の各教室にはクラス名入りのだるまが置かれ、町内運動会の目玉企画はだるま運びリレー。登下校の道は年末年始になると塗料の匂いでツンとする。そんな環境で育った彼女にとって、だるまは「当たり前すぎる」ものだった。
しかし、外国人の目には違って映っていた。
日本の伝統文化を体現した縁起物。七転八起の精神。鶴と亀の長寿を願う意匠——。そのすべてが、彼らの心を掴んだ💪
「身近すぎて気づかなかった。だるまって、こんなに魅力的だったんだ」
この気づきが、髙橋さんをだるまビジネスへと駆り立てた。
高崎だるま、日本一の生産量を誇る伝統工芸
群馬県高崎市は、全国の張り子だるま生産量の約80%を占める日本一のだるまの里。
約210年前、上豊岡村(現在の高崎市)の山縣友五郎が、天明の大飢饉で苦しむ農民の副業として始めたのがルーツとされる。上州名物「からっ風」と乾いた空気は、紙を張り、色を塗るだるま作りに最適な環境だった。
1859年、横浜港の開港が転機となる。
海外からスカーレットという赤の顔料が輸入されるようになり、鮮やかな赤いだるまの生産が盛んに。江戸時代には天然痘が流行し、赤いものが厄除けになると信じられていたため、だるまは疱瘡除けの願掛けとして人々に求められた。
現在では72人の職人が伝統を受け継ぎ、年間約90万個のだるまが出荷されている。
眉は鶴、ひげは亀を表した意匠は、「鶴は千年、亀は万年」の長寿と繁栄を願う日本の心そのもの。お腹には「福入」、両肩には「家内安全」「商売繁盛」などの金色の文字が書かれる🏮
この伝統的な縁起物が今、新しい時代を迎えようとしている。
カイシャダルマとは?企業の個性を彩る新時代の縁起物
カイシャダルマは、企業のコーポレートカラーやロゴを取り入れた、フルカスタムのオリジナルだるま。
従来の「赤い縁起物」というイメージを一新し、企業のアイデンティティを表現する新しいブランディングツールとして機能する。concon株式会社の専属だるまデザイナーが、高崎の工房と提携し、スタイリッシュなだるまを一つひとつ手作りで製作している。
どんな場面で使われているの?
カイシャダルマの活用シーンは、実に多彩だ📈
企業ギフトとして
- オフィス移転祝い
- 周年記念の贈り物
- 店舗オープン祝い
マーケティングツールとして
- アパレルブランドのノベルティ(若者向けに配布)
- イベントの装飾・演出(自動車レースでは参加チームのヘルメットをモチーフに)
- 店舗・オフィスのディスプレイ
スポーツ・エンターテインメントとして
- スポーツチームのオリジナルグッズ
- ご当地お土産の卸展開
- アーティストへのギフト
価格はどれくらい?
上毛新聞の報道によると、外国人観光客に価格を尋ねたところ「1体15万円から30万円」という回答があったという。海外の目に映るだるまの評価は、想像を超えていた💰
実際の価格は公式サイトやLINEから問い合わせが可能だが、フルカスタムという付加価値を考えれば、従来のだるまとは一線を画す価格設定になっているようだ。
伝統の技が支える「新しいだるま」
カイシャだるまの魅力は、高崎の熟練職人の技術があってこそ実現できるもの。
伝統的な張り子製法を守りながらも、髙橋さんの斬新なアイデアに柔軟に対応する職人たち。木型に紙を重ねて貼り、乾いたら型から抜く「張り子」という昔ながらの手法は今も変わらない。
職人の手作業により、従来の赤いだるまでは難しかった精密なデザインの再現や、約300色近いカラーコードを美しく表現することが可能になった🎨
眉や口などの顔塗り、文字入れ——。
工程の多くは今も手作業。一つひとつ丹精込めて作られるだるまに、現代的なデザインが施される。伝統と革新の融合が、ここにある。
24歳、4つめの事業に挑戦する若き起業家
髙橋史好さんは、2000年11月13日生まれ。現在慶應義塾大学4年生。
両親はともに教師という厳しい家庭で育ち、「先生の娘なのに」というプレッシャーに息苦しさを感じていた高校時代。16歳の夏、単身インドへと渡った✈️
「インドに行けば人生が変わるかも」
安直だが、そんな言葉にすがった。留学先のホストファザーは不動産のディベロッパー。商談や取引先に連れられて新しい世界を目の当たりにし、起業家を目指すことを決意した。
起業家への道のり
帰国後、日本人インフルエンサーとしてインド向けYouTubeチャンネルを立ち上げ、開設から2週間で収益化に成功。登録者約17万人、うち98%がインド人という異例のチャンネルに成長させた📱
しかし、「手触り感のある商い」への憧れが募り、2022年にYouTube事業を売却。そのキャッシュを元手に、2023年9月にconcon株式会社を設立した。
主な事業展開:
- 群馬で三輪タクシー「トゥクトゥク」事業
- インド向けYouTubeチャンネル(登録者約17万人)→売却
- インバウンド向けガラスリングブランド「TOKYO LOLLIPOP」
- 高崎だるま事業「カイシャダルマ」
評価と注目度
- 2024年 Forbes Japan「Culture-Preneurs 30」選出
- 2024年 ソフトバンクアカデミア参加
- 2024年 日本政府公式SNSで紹介
- 2024年 NHKをはじめ多数のメディアで取り上げられる
「0から1を生み出すことが好き。既存のものやワードの掛け合わせ、人々が感動する企画、ストーリー作りが大切」
そう語る髙橋さんの挑戦は、まだ始まったばかりだ🔥
活用事例が続々!IVSからF1まで
IVS2024(京都)で会場ジャック
2024年7月、京都で開催されたスタートアップカンファレンス「IVS2024」。会場エントランスには、イベント特別監修の特大カイシャだるま2体が出現。起業家たちの力強さ、無限の繋がりをテーマにしたデザインが、来場者の注目を集めた。
さらに、IVS公式ナイトパーティーではダルマ部屋が登場。3つの公式サイドイベントのDJブースには回転だるまが設置され、京都市内計6箇所でだるま関連企画を実施した🎉
2025年F1日本グランプリ(鈴鹿サーキット)
モータースポーツの聖地・鈴鹿サーキットと、TOKYO LOLLIPOPがコラボレーション。
F1パドック専用ゲートをカイシャダルマがジャック!
F1ドライバーやチームスタッフの出入り口となるパドック専用ゲートに、出場チーム全10体をモチーフにしたカイシャだるまがずらりと並んだ。F1の世界観と日本の伝統が融合した特別な空間演出は、海外からの来場者にも大好評🏎️
VIPスイート・プレミアム観戦ルームの来場者には、鈴鹿サーキット限定コラボだるまをノベルティとしてプレゼント。さらに、鈴鹿市の子どもたちとF1ドライバーが交流できる「ダルマの目入れワークショップ」も開催された。
その他の展開
- 東急プラザ銀座:2024年12月から常設販売スタート
- 渋谷スクランブルスクエア:縁日コラボ企画で全11色のだるまガチャをリリース
- 新宿マルイ本館、阪急百貨店うめだ本店などでのポップアップ開催
「挑戦・勝利・不屈の精神」——モータースポーツとだるまに共通する価値観が、世界中のファンに新たな体験を提供している🌏
インバウンド市場を開拓する戦略
新型コロナ後、訪日外国人観光客が急増している。
2024年の東京は、異国情緒あふれるアジアの喧騒とエネルギーに満ちている。渋谷センター街に突如現れる雑然としたスーツケース店。大量の化粧水をカートに詰め込む観光客で溢れかえるドン・キホーテ。英語パネルを掲げた客引きがカタコトで観光客に声をかける新宿歌舞伎町の光景——。
そんな中、日本の伝統工芸品を「クールジャパン」として再発見する動きが加速している。
TOKYO LOLLIPOPのだるまは、ローンチから海外の客に大人気で、計8カラー展開。半年で120個以上が売れた。伝統工芸と現代のポップカルチャーを融合させた新しい提案は、国内外から人気を博し、SNSでも大きな話題となっている📸
価格に対する海外の評価
髙橋さんが外国人観光客に「いくらに見えるか」と尋ねたところ、「1体15万円から30万円」という回答が返ってきた。日本人には「だるま=数千円の縁起物」というイメージが強いが、海外の目に映るだるまの評価は想像を超えていた。
デザイン性という付加価値を付け、訪日客に加え企業向けのギフトとして新たな市場を開拓する戦略は、見事に当たった💡
伝統工芸の未来を切り拓く
年末年始や選挙と、だるまが売れる時期は限られ、市場は縮小の一途をたどっている。
そんな中、カイシャダルマは「一年中売れる商材」として展開されている。企業の成功や発展を祈念する完全カスタムのだるまは、胡蝶蘭ギフト市場のリプレイスを謳い、新しい法人ギフトの形を提案している🎁
2026年度には、JR信越線豊岡新駅(仮称)が開業予定。
駅の前には観光施設「高崎だるまミュージアム」の建設が計画されており、だるまの町としての魅力をさらに発信していく構えだ。
地方創生の可能性
カイシャダルマの成功は、地方の伝統産業が持つポテンシャルと、それを現代的な視点で再構築することの重要性を示している。若い感性とビジネスの視点が、200年の伝統に新たな命を吹き込んだのだ。
伝統を「過去の遺産」として保存するだけでなく、時代に合わせて進化させることで、より多くの人に愛され、次世代へと受け継がれていく。
カラフルでポップなだるまは、まさにそんな「生きた伝統」の象徴だ🌈
カイシャダルマの買い方
公式LINEから簡単にフルカスタムのだるまが注文可能。concon株式会社の専属だるまデザイナーが、他にないスタイリッシュなだるまをお届けする。
用途:
- 法人向けのオフィス移転やイベント
- 店舗ディスプレイ
- 誕生日ギフト
- ミニダルマの卸展開(ご当地お土産)
- スポーツチームのグッズ制作
詳細は公式サイト「カイシャダルマ」で確認できる💻
高崎だるまの物語は、伝統工芸の未来を考える上で重要な示唆を与えてくれる。
伝統は「守る」だけでなく「進化させる」もの。カイシャダルマは、その可能性を示している。あなたも次に縁起物を選ぶ際は、伝統の意匠に込められた想いと、新しい時代の感性が融合した「進化系だるま」に注目してみてはどうだろうか✨
きっと、新しい発見があるはずだ。
高崎だるま市:毎年1月1日・2日に高崎駅西口駅前通りで開催される「日本一早いだるま市」では、伝統的な高崎だるまから最新のカラーだるままで、様々なだるまが並ぶ。2020年には約37万人が訪れた。
カイシャダルマ公式サイト:https://kaishadaruma.com/
赤いだるまを、ピンクに、青に、黄色に——。群馬県の伝統工芸「高崎だるま」が今、カラフルでポップな姿に生まれ変わり、若者や海外観光客、さらには企業からも熱い視線を集めている。仕掛け人は、群馬県高崎市出身の24歳の学生起業家だ。企業のコーポレートカラーやロゴを取り入れた特注だるま「カイシャダルマ」は、発売から1年で数千個を売り上げる異例のヒットとなった。伝統工芸とビジネスの融合が生み出した、新しいだるまの世界を覗いてみよう🎨
外国人客の「これ欲しい!」から始まった物語
2024年1月、東京・港区。
インバウンド向けガラスリングブランド「TOKYO LOLLIPOP」の店舗に、ディスプレイとして置かれたピンクと青のカラフルなだるま。店主のconcon株式会社代表取締役、髙橋史好さん(24歳)は、外国人観光客の反応に驚いた。
「これ、買えるの?」 「いくらで売ってくれる?」
立ち止まる人、写真を撮る人、買いたいと声をかける人——。想定外の反響だった✨
群馬県高崎市豊岡町で生まれ育った髙橋さんにとって、だるまは空気のような存在だった。小学校の各教室にはクラス名入りのだるまが置かれ、町内運動会の目玉企画はだるま運びリレー。登下校の道は年末年始になると塗料の匂いでツンとする。そんな環境で育った彼女にとって、だるまは「当たり前すぎる」ものだった。
しかし、外国人の目には違って映っていた。
日本の伝統文化を体現した縁起物。七転八起の精神。鶴と亀の長寿を願う意匠——。そのすべてが、彼らの心を掴んだ💪
「身近すぎて気づかなかった。だるまって、こんなに魅力的だったんだ」
この気づきが、髙橋さんをだるまビジネスへと駆り立てた。
高崎だるま、日本一の生産量を誇る伝統工芸
群馬県高崎市は、全国の張り子だるま生産量の約80%を占める日本一のだるまの里。
約210年前、上豊岡村(現在の高崎市)の山縣友五郎が、天明の大飢饉で苦しむ農民の副業として始めたのがルーツとされる。上州名物「からっ風」と乾いた空気は、紙を張り、色を塗るだるま作りに最適な環境だった。
1859年、横浜港の開港が転機となる。
海外からスカーレットという赤の顔料が輸入されるようになり、鮮やかな赤いだるまの生産が盛んに。江戸時代には天然痘が流行し、赤いものが厄除けになると信じられていたため、だるまは疱瘡除けの願掛けとして人々に求められた。
現在では72人の職人が伝統を受け継ぎ、年間約90万個のだるまが出荷されている。
眉は鶴、ひげは亀を表した意匠は、「鶴は千年、亀は万年」の長寿と繁栄を願う日本の心そのもの。お腹には「福入」、両肩には「家内安全」「商売繁盛」などの金色の文字が書かれる🏮
この伝統的な縁起物が今、新しい時代を迎えようとしている。
カイシャダルマとは?企業の個性を彩る新時代の縁起物
カイシャダルマは、企業のコーポレートカラーやロゴを取り入れた、フルカスタムのオリジナルだるま。
従来の「赤い縁起物」というイメージを一新し、企業のアイデンティティを表現する新しいブランディングツールとして機能する。concon株式会社の専属だるまデザイナーが、高崎の工房と提携し、スタイリッシュなだるまを一つひとつ手作りで製作している。
どんな場面で使われているの?
カイシャダルマの活用シーンは、実に多彩だ📈
企業ギフトとして
- オフィス移転祝い
- 周年記念の贈り物
- 店舗オープン祝い
マーケティングツールとして
- アパレルブランドのノベルティ(若者向けに配布)
- イベントの装飾・演出(自動車レースでは参加チームのヘルメットをモチーフに)
- 店舗・オフィスのディスプレイ
スポーツ・エンターテインメントとして
- スポーツチームのオリジナルグッズ
- ご当地お土産の卸展開
- アーティストへのギフト
価格はどれくらい?
上毛新聞の報道によると、外国人観光客に価格を尋ねたところ「1体15万円から30万円」という回答があったという。海外の目に映るだるまの評価は、想像を超えていた💰
実際の価格は公式サイトやLINEから問い合わせが可能だが、フルカスタムという付加価値を考えれば、従来のだるまとは一線を画す価格設定になっているようだ。
伝統の技が支える「新しいだるま」
カイシャだるまの魅力は、高崎の熟練職人の技術があってこそ実現できるもの。
伝統的な張り子製法を守りながらも、髙橋さんの斬新なアイデアに柔軟に対応する職人たち。木型に紙を重ねて貼り、乾いたら型から抜く「張り子」という昔ながらの手法は今も変わらない。
職人の手作業により、従来の赤いだるまでは難しかった精密なデザインの再現や、約300色近いカラーコードを美しく表現することが可能になった🎨
眉や口などの顔塗り、文字入れ——。
工程の多くは今も手作業。一つひとつ丹精込めて作られるだるまに、現代的なデザインが施される。伝統と革新の融合が、ここにある。
24歳、4つめの事業に挑戦する若き起業家
髙橋史好さんは、2000年11月13日生まれ。現在慶應義塾大学4年生。
両親はともに教師という厳しい家庭で育ち、「先生の娘なのに」というプレッシャーに息苦しさを感じていた高校時代。16歳の夏、単身インドへと渡った✈️
「インドに行けば人生が変わるかも」
安直だが、そんな言葉にすがった。留学先のホストファザーは不動産のディベロッパー。商談や取引先に連れられて新しい世界を目の当たりにし、起業家を目指すことを決意した。
起業家への道のり
帰国後、日本人インフルエンサーとしてインド向けYouTubeチャンネルを立ち上げ、開設から2週間で収益化に成功。登録者約17万人、うち98%がインド人という異例のチャンネルに成長させた📱
しかし、「手触り感のある商い」への憧れが募り、2022年にYouTube事業を売却。そのキャッシュを元手に、2023年9月にconcon株式会社を設立した。
主な事業展開:
- 群馬で三輪タクシー「トゥクトゥク」事業
- インド向けYouTubeチャンネル(登録者約17万人)→売却
- インバウンド向けガラスリングブランド「TOKYO LOLLIPOP」
- 高崎だるま事業「カイシャダルマ」
評価と注目度
- 2024年 Forbes Japan「Culture-Preneurs 30」選出
- 2024年 ソフトバンクアカデミア参加
- 2024年 日本政府公式SNSで紹介
- 2024年 NHKをはじめ多数のメディアで取り上げられる
「0から1を生み出すことが好き。既存のものやワードの掛け合わせ、人々が感動する企画、ストーリー作りが大切」
そう語る髙橋さんの挑戦は、まだ始まったばかりだ🔥
活用事例が続々!IVSからF1まで
IVS2024(京都)で会場ジャック
2024年7月、京都で開催されたスタートアップカンファレンス「IVS2024」。会場エントランスには、イベント特別監修の特大カイシャだるま2体が出現。起業家たちの力強さ、無限の繋がりをテーマにしたデザインが、来場者の注目を集めた。
さらに、IVS公式ナイトパーティーではダルマ部屋が登場。3つの公式サイドイベントのDJブースには回転だるまが設置され、京都市内計6箇所でだるま関連企画を実施した🎉
2025年F1日本グランプリ(鈴鹿サーキット)
モータースポーツの聖地・鈴鹿サーキットと、TOKYO LOLLIPOPがコラボレーション。
F1パドック専用ゲートをカイシャダルマがジャック!
F1ドライバーやチームスタッフの出入り口となるパドック専用ゲートに、出場チーム全10体をモチーフにしたカイシャだるまがずらりと並んだ。F1の世界観と日本の伝統が融合した特別な空間演出は、海外からの来場者にも大好評🏎️
VIPスイート・プレミアム観戦ルームの来場者には、鈴鹿サーキット限定コラボだるまをノベルティとしてプレゼント。さらに、鈴鹿市の子どもたちとF1ドライバーが交流できる「ダルマの目入れワークショップ」も開催された。
その他の展開
- 東急プラザ銀座:2024年12月から常設販売スタート
- 渋谷スクランブルスクエア:縁日コラボ企画で全11色のだるまガチャをリリース
- 新宿マルイ本館、阪急百貨店うめだ本店などでのポップアップ開催
「挑戦・勝利・不屈の精神」——モータースポーツとだるまに共通する価値観が、世界中のファンに新たな体験を提供している🌏
インバウンド市場を開拓する戦略
新型コロナ後、訪日外国人観光客が急増している。
2024年の東京は、異国情緒あふれるアジアの喧騒とエネルギーに満ちている。渋谷センター街に突如現れる雑然としたスーツケース店。大量の化粧水をカートに詰め込む観光客で溢れかえるドン・キホーテ。英語パネルを掲げた客引きがカタコトで観光客に声をかける新宿歌舞伎町の光景——。
そんな中、日本の伝統工芸品を「クールジャパン」として再発見する動きが加速している。
TOKYO LOLLIPOPのだるまは、ローンチから海外の客に大人気で、計8カラー展開。半年で120個以上が売れた。伝統工芸と現代のポップカルチャーを融合させた新しい提案は、国内外から人気を博し、SNSでも大きな話題となっている📸
価格に対する海外の評価
髙橋さんが外国人観光客に「いくらに見えるか」と尋ねたところ、「1体15万円から30万円」という回答が返ってきた。日本人には「だるま=数千円の縁起物」というイメージが強いが、海外の目に映るだるまの評価は想像を超えていた。
デザイン性という付加価値を付け、訪日客に加え企業向けのギフトとして新たな市場を開拓する戦略は、見事に当たった💡
伝統工芸の未来を切り拓く
年末年始や選挙と、だるまが売れる時期は限られ、市場は縮小の一途をたどっている。
そんな中、カイシャダルマは「一年中売れる商材」として展開されている。企業の成功や発展を祈念する完全カスタムのだるまは、胡蝶蘭ギフト市場のリプレイスを謳い、新しい法人ギフトの形を提案している🎁
2026年度には、JR信越線豊岡新駅(仮称)が開業予定。
駅の前には観光施設「高崎だるまミュージアム」の建設が計画されており、だるまの町としての魅力をさらに発信していく構えだ。
地方創生の可能性
カイシャダルマの成功は、地方の伝統産業が持つポテンシャルと、それを現代的な視点で再構築することの重要性を示している。若い感性とビジネスの視点が、200年の伝統に新たな命を吹き込んだのだ。
伝統を「過去の遺産」として保存するだけでなく、時代に合わせて進化させることで、より多くの人に愛され、次世代へと受け継がれていく。
カラフルでポップなだるまは、まさにそんな「生きた伝統」の象徴だ🌈
カイシャダルマの買い方
公式LINEから簡単にフルカスタムのだるまが注文可能。concon株式会社の専属だるまデザイナーが、他にないスタイリッシュなだるまをお届けする。
用途:
- 法人向けのオフィス移転やイベント
- 店舗ディスプレイ
- 誕生日ギフト
- ミニダルマの卸展開(ご当地お土産)
- スポーツチームのグッズ制作
詳細は公式サイト「カイシャダルマ」で確認できる💻
高崎だるまの物語は、伝統工芸の未来を考える上で重要な示唆を与えてくれる。
伝統は「守る」だけでなく「進化させる」もの。カイシャダルマは、その可能性を示している。あなたも次に縁起物を選ぶ際は、伝統の意匠に込められた想いと、新しい時代の感性が融合した「進化系だるま」に注目してみてはどうだろうか✨
きっと、新しい発見があるはずだ。
高崎だるま市:毎年1月1日・2日に高崎駅西口駅前通りで開催される「日本一早いだるま市」では、伝統的な高崎だるまから最新のカラーだるままで、様々なだるまが並ぶ。2020年には約37万人が訪れた。
カイシャダルマ公式サイト:https://kaishadaruma.com/
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